英国Royal Institutionの量子力学形成100年記念講演と、今年のトップ10講演リストの紹介です。

今年は量子力学が出来て100年という記念すべき年で、世界各地で催しが開催されています。
国連が2025年を国際量子科学技術年と宣言しているのも面白いですね。
The United Nations has proclaimed 2025 as the International Year of Quantum Science and Technology, to celebrate the centenary of quantum mechanics and the revolutionary work of the likes of Werner Heisenberg and Erwin Schrödinger.

英国のRoyal Institutionでもいろんな講演があったのですが、最新の次の動画も量子力学100年記念講演となっています。
The mind-bending reality of quantum mechanics – with Jim Al Khalili
https://youtu.be/k-0pky806Fo?

量子力学の発展をふりかえり、ベルの定理や量子もつれ、量子コンピュータなどを解説して、次の100年の技術進歩を展望する一般向け講演です。一般の人に量子生物学ブームを引き起こした物理学者で科学解説者のJim Al Khaliliさんの講演です。

今年もRoyal Institutionではいろんな講演がありました。ネットでよく見られている今年の講演のベスト10リストというのも公開されています。
このブログで紹介した講演もありますが、紹介していない講演もあるのでリンクから眺めてみてください。

https://www.rigb.org/explore-science/explore/blog/ri-wrapped-2025-our-most-watched-science-talks

ChatGPT plusを使っていて登録していたメールアドレスが使えなくなっため、ログインできなくなって困った話(OpenAIの人間によるサポートへのコンタクトで解決済み)

ChatGPT plusを使っていてメールアドレスがなくなったので、ログインできなくなって困った話(ヘルプサイトのAI Chatによるヘルプから、人によるサポートへ移行する方法を使って解決済み)です。

私の知り合がChatGPTにログインできなくなってしまい、助けを求められました。知り合いはChatGPTが公開された直後から使い始めていたヘビーユーザーです。当時使っていた通常用途のメールアドレスでアカウント登録して、ずっと使っていたのですが先日、Chromeブラウザで使おうとしたら、なぜか勝手にログアウトしてしまっていて、再ログインしようとしてできなくて困っているということでした。

ChatGPTが二段階認証を開始しているので、従来のようにメールアドレスとパスワードをいれるだけではログインできません。登録メールアドレスに確認コードが送られてくるのを受信して、そのコードをいれてはじめてログインできます。

ところが知人はだいぶ前から、そのメールアドレスが使えなくなっており、メールアドレスを変えようといろいろChatGPTのサイトで調べたのですが、サイトに「最初の登録メールアドレスを変更することはできない」と明記されていたので変更できないでいたそうです。私も調べてみましたが、ご丁寧にヘルプサイトには、どうしてもメールアドレスを変えたいなら新しくアカウントを作って今のアカウントを廃止しなさいと書いてあるのでびっくりです。今までのチャットの履歴を保存できればアカウントを作り直してもよいのですが、チャット履歴のダウンロードリンクも登録メールアドレスに送られてくるので、メールアドレスがなくなっていたら手動で全チャット履歴を保存する必要があります。大量のチャットをいちいち手動で保存するのは面倒です。

OpenAIのヘルプサイトにいって現状を訴えて解決法をたずねるのですが、AIチャットしかヘルプにはなくて、AIは上に書いたように「メールアドレスの変更は絶対にできない」というのを主張するだけでどうしようもありません。なんとか人のサポートに連絡したいのですが、どうすればいいのかわからないということでした。そこで私のChatGPTに、人間によるサポートへの連絡方法をきいてみて、なんとか解決できたので、人間のサポートに連絡する方法を以下にまとめておきます。

英語で質問するのが必須だとChatGPTはいいますので英文で依頼するのがよさそうです。(ChatGPTや他のLLMに日本語のサポート依頼文を入れると英文に翻訳してくれますので是非そうしてください。)

以下はChatGPTが教えてくれた人間のサポートチームへの連絡のとり方です(すこし編集してあります)。


✅ OpenAIサポートで「人間の担当者」とつながる手順(2025年10月時点最新)
① 公式サポートページを開く

👉 https://help.openai.com

右下にある 吹き出しアイコン(チャットマーク) をクリックします。
すると「AI Support Assistant」が開きます。

② 「AIチャット」に英語で以下を入力(重要)

以下をそっくりそのまま入力してください:(最初の一文が重要です。その後は、各自の問題を英文で入力してください。今回はメールアドレスが使えないでこまっているという内容を書いています。)

I need to contact a human agent. The automated answers do not solve my issue.
The registered email address of a friend of mine has been discontinued, and my friend cannot receive verification or export emails.

➡ このフレーズを入れると、自動応答が「Transfer to human support(人間のサポートに転送)」という流れに変わります。

③ 「Continue to support」や「Contact support」ボタンが出たらクリック

数秒後にAIチャットがこういった選択肢を出してきます:

“Contact support team”

“Continue to support”

“Submit a request to a human agent”

“Email us instead”

このいずれかが出たら必ずクリックします。

④ フォーム入力ページ(Zendeskフォーム)が開く

クリック後、フォームが開く場合があります。
以下のように記入してください:

項目 記入内容
Email address 現在連絡を受け取りたい新しいメールアドレス
Subject “Cannot access registered email, need data export and account verification”
Description ChatGPTにつくってもらった現況を説明する英語テンプレートをそのまま貼り付ける。
Category “Account access or login issue” を選択
Attachment (任意)ChatGPT画面のスクリーンショットを添付

その後、Submit(送信) ボタンを押します。

⑤ 自動返信メールを確認

正常に送信されると、新しいメールアドレス宛に自動返信メール(受付番号付き)が届きます。
これが届けば、人間の担当者が対応キューに追加されます。
返信には通常 2〜5 営業日かかります。

(中略)

💡 補足アドバイス

OpenAIは「AIチャット」→「人間担当者への転送」まで、やや段階を踏ませています。

最初の数回はAIが定型文を返してきますが、“I need to contact a human agent” のフレーズで確実に転送フラグが立ちます。

英語で書くのがポイントです(日本語だとAI応答で終わる確率が高い)。


こんな感じで人間のサポートと無事コンタクトできたので事情を詳しく説明して、何度かメールをやりとして、電話認証でチャット履歴のすべてをまとめたzipファイルをダウンロードできるリンクを、新しいメールアドレスに送ってもらえるようになりました。あとは、現在のアカウントを廃止して、新しいアカウントをつくっていけばよいわけです。
しかし、登録メールアドレスの変更ができないという仕様は改善してほしいですね。ChatGPTによると、メールアドレスの変更などの問題に対処する部門はOpenAI内で手薄になっているのだそうです。困ったものです。

MRC-LMB恒例の生物物理学的解析手法についてのシンポジュウム動画が公開されました!

今日は博多駅の丸善ジュンク堂にいって理科年表2026を買ってきました!一昨日に紹介した100周年記念版です。面白そうで充実した内容が1650円プラスおまけつきというのは、安いと思いました。楽しみが増えそうです。

さて今日は、毎年 英国ケンブリッジにあるMRC 分子生物学研究所 (MRC LMB) が開催している生物物理学的解析手法についてのシンポジュウムの動画が公開され他ので紹介します。

LMB 2025 Solving Problems with Molecular Techniquesという11月に開催されたシンポジュウムの動画です。以下の再生リストからすべて視聴することができます。

Molecular Techniques Training Seminars 2025
by MRC Laboratory of Molecular Biology
https://www.youtube.com/playlist?list=PLQbPquAyEw4caAbTJB5ffUWzYiOrjjIuB

内容は以下のとおりです。最初の動画だけ埋め込んでおきます。

Molecular Techniques Training Seminars 2025
by MRC Laboratory of Molecular Biology

[TALK 1] What is out there? – Tim Stevens, Kim Lui and Cat Franco
MRC Laboratory of Molecular Biology バイオインフォマティクスと、次世代シークエンス、プロテオミクスの紹介。
https://youtu.be/NEb4tSyu_gg?

[TALK 2] Can I sort it? Can I image it? Pier Andrée Penttilä and Nick Barry
MRC Laboratory of Molecular Biology フローサイトメトリーと顕微鏡の紹介。

[TALK 3] Is it “happy”? Does it form a complex? – Stephen McLaughlin and Chris Batters
MRC Laboratory of Molecular Biology よいサンプルとは何か、よいサンプルをどの様な生物物理的手法でモニターできるのか、そして複合体形成を生物物理的手法で調べる方法について。

[TALK 4] How does it interact? – Stephen McLaughlin, Chris Batters, Tomas Morgan & Trevor Rutherford
MRC Laboratory of Molecular Biology アフィニティの計測方法や一分子解析、質量分析、核磁気共鳴についての紹介。

[TALK 5] What is its Structure? Dom Bellini, Jane Wagstaff and Shaoxia Chen
MRC Laboratory of Molecular Biology X線結晶解析とAlphaFold, NMRとCryo電顕(Cryo-EM)とクライオ電子線トモグラフィー(Cryo-ET)の紹介。

特殊関数の世界を知るのに最適のサイトと、そのサイトを含む科学、哲学など多彩なリンク集を紹介します。

特殊関数グラフィックライブラリーという特殊関数のすべてといえる充実した内容のサイトを紹介します。https://math-functions-1.watson.jp/index.html 
TOPページには、
「『壮麗かつ深遠な特殊関数の世界』
複素変数の場合を中心とする約9000個のグラフ・アニメーションによる視覚化、数学への興味が湧く不思議な公式・話題、Mathematicaによるプログラミング例、etc.…」 と書いてあります。
池邉 宗一郎(Souichiro Ikebe)さんサイトです。Mathematicaのpackageファイルもたくさんおいてあります。水素原子の量子力学計算による電子分布の図とかもありますし、きれいなグラフィックス満載なので楽しめます。

このサイトを検索しているとき、数年前に紹介したことがある、LINE SEGMENTのサイトもでてきました。https://linesegment.web.fc2.com/
よくこれだけたくさんの有用なサイトを集めたものだと、尊敬しているサイトです。
更新もつづいているようなので2025年の資料もはいっています。
哲学や科学など様々なサイトへのリンクがあります。どんなことでも勉強するときに、このサイトを参考にするとよいと思います。まずはサイトを訪れて、いろいろクリックしてみてください。生物学のリンク集もみましたが、役立つと思います。
以前の記事を埋め込んでおきます。

『2022/7/14 さきほどネット検索をしている途中で偶然見つけた、とても役立つサイトを紹介します。 国立国会図書館デジタルライブラリにはいろんな本がありますが、古い本は旧仮名遣いなどで読み難いです。こちらのサイトでは、そんな本を現代仮名遣いに直してアップロードされています。ていねいな著作権処理の説明もありますのでおすすめです。 https://linesegment.web.fc2.com/ 有名な高木 貞治の著作、「数の概念」、「初等整数論講義」、「増訂解析概論」、「代数的整数論」、「代数学講義改訂新版」などがあるほか、物理学の本などもあります。 またネットで読める数学の書籍 https://linesegment.web.fc2.com/books/onlinefree/Mathematics_books.html や物理学の書籍 https://linesegment.web.fc2.com/books/onlinefree/Physics_books.html IT情報学の書籍 https://linesegment.web.fc2.com/books/onlinefree/Infomatics_books.html などのリンク集もあります。これらは最新版の現代の書籍です。このブログで紹介した田崎先生の物理数学の教科書へのリンクなどものっています。https://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mathbook/ その他の興味深いリンクも満載ですのでご覧になることをお勧めします。』 田崎先生は今年の仁科記念賞の受賞者です。先生の物理数学の教科書のリンクをクリックすると新ページへのリンクがでてきます。こちらです。
https://haltasaki.github.io/books/math/

理科年表ができて今年で100周年だそうです。国立天文台提供の公開講演会の動画がアップされました!

『理科年表』創刊100周年記念講演会 ―科学のクロニクル 100年の歩み―
国立天文台 (NAOJ)
https://www.youtube.com/live/8ijES8ukZb8?

理科年表ができて今年で100年になるのだそうです(1925年の創刊です)。100周年の記念講演会が国立天文台のYouTubeチャンネルで公開されています。

ノーベル賞受賞者の梶田先生によるニュートリノの話や、天文学の話(宮沢賢治の銀河鉄道の夜の話もでてきます)、気象や地球温暖化の話、地震の話、そしてキログラムの定義方法がキログラム原器から、プランク定数の測定値に変わったという話もあります。わかりやすくて、よい講演会です。食後のひと時などに家族で楽しめると思います。

理科年表もキャンペーン付で販売しているそうです(対象書店での購入の場合のみキャンペーンのグッズがもらえます。店頭在庫に限りがあるようです)。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
https://official.rikanenpyo.jp/posts/9150

国立国会図書館の個人送信サービスでは、1986年版の理科年表までオンラインで読めるのが今調べてわかりました。理科年表を見たことが無いという方は観てみるとよいでしょう。もちろん最新版は情報がアップデートされていて1986年版は歴史的資料ですが‥‥。
東京天文台 編纂『理科年表』第59冊(昭和61年),丸善,1985.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12588442 (参照 2025-12-14)

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの実験ノート

このブログでは、実験ノートの話題を時々書いています。今回は画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホもクラウドにあげる実験ノートのようなものを使っていたという話です。

画家のゴッホは、大量の書簡を弟のテオや妹、友人などに送っています。書簡には彼が書いている絵の簡単なスケッチや、絵を描いたときの状況などが克明に描かれており、書簡を科学者が作る実験ノートの代わりにしていたと考えることができます。信頼できる人にあてた書簡の形で制作過程や作品の説明を送って保存しておくというのは、クラウドに実験ノートを保存しておくという現在の流れとまったく同じ方法だと思います。次の絵 (Wikimediaより引用)についても彼の実験ノートである書簡に詳しい制作過程やイーゼルを置いてスケッチした場所、時間などが書かれているので、どこでいつこの作品ができたかが克明にわかるのは、すばらしいことです。Starry Night Over the Rhone, by Vincent Van Gogh (September 1888). Oil on canvas, 72.5 × 92 cm (28.5 × 36.2 in). Musée d'Orsay, Paris
彼の書簡はこちらのリンクから全部読めます。https://vangoghletters.org/vg/letters.html
このサイトには書簡を英語に翻訳したものも対訳の形で載っています。上の絵について書かれている弟のテオへの手紙はこちらです。https://vangoghletters.org/vg/letters/let691/letter.html
開いたページの下の方のスケッチcと書いてある部分をクリックすると上の絵のスケッチの画像が開きます。

ゴッホの手紙からこの作品がいつ、どこで描かれたかを解きほぐした記事へのリンクを載せておきます。
https://raymoonphoto.com/en/starry-night-over-the-rhone-van-gogh/
以前紹介した本をご覧になるとほぼ同じことが書かれているのがわかります。

ゴッホが見た星月夜という本がでています

ゴッホが夜、イーゼルをおいて描いた場所 43° 40’ 56” N,4° 37’ 48” E
も同定されていて、その夜の星の配置も天体ソフトで再現できて絵と較べることができます。
2012年の描いた場所からの眺めは以下のようにGoogle Mapからみることができます。
https://maps.app.goo.gl/bMgrD1msaA6VKKJd8

 くらべてみると確かにこの辺りから描かれた絵だということがわかりますね。

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第39回)デカルト著作集とか日本の古典の現代語訳があります。

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第39回)
421)『デカルト著作集』1,白水社,1993.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153744 (参照 2025-12-12)
これは方法叙説と、その付録の屈折光学、気象学、幾何学の全訳です。方法叙説の翻訳はよく読まれていますが、その実践例となる付録は読んでいない人が多いと思います。最後の幾何学はデカルトによる解析幾何学の建設を記念する作品です。白水社版の著作集は新しくきれいなので読みやすいです。
422)『デカルト著作集』2,白水社,1993.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153745 (参照 2025-12-12)
これは省察と反論と答弁の全訳です。
423)『デカルト著作集』3,白水社,1993.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153746 (参照 2025-12-12)
これは哲学原理(抄訳)、情念論、書簡集の翻訳です。
424)『デカルト著作集』4,白水社,1993.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13321678 (参照 2025-12-12)
これは、精神指導の規則、宇宙論その他の文書の翻訳です。
425)C.U.M.スミス 著 ほか『生命観の歴史』上 (古代からデカルトへ),岩波書店,1981.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604322 (参照 2025-12-12) これは、古代ギリシャあたりからデカルトにいたる生命観の歴史の本です。
426)C.U.M.スミス 著 ほか『生命観の歴史』下 (現代への展開),岩波書店,1981.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604325 (参照 2025-12-12) これは上の続きで、デカルト以降、ダーウインやメンデル、ドリーシュの生気論、など盛りだくさんの内容からなる生命観の歴史の本です。
427)鈴木牧之 原著 ほか『北越雪譜 : 雪ものがたり』,教育社,1980.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12458226 (参照 2025-12-12) 雪の季節なので、日本の雪についての古典の現代語訳をあげておきます。この現代語訳シリーズをいくつか以下にならべます。
428)杉田玄白 原著 ほか『蘭学事始』,教育社,1980.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12590473 (参照 2025-12-12)
これも現代語訳です。103)で紹介した岩波書店版の現代語訳もみてください。 https://dl.ndl.go.jp/pid/12590512
429)宮本武蔵 原著 ほか『五輪書,兵法家伝書』,教育社,1980.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12148748 (参照 2025-12-12) 何度か紹介している宮本武蔵の五輪書、および柳生新陰流の兵法家伝書の現代語訳です。
430)新井白石 原著 ほか『西洋紀聞』,教育社,1980.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12184765 (参照 2025-12-12)
431)山本常朝 原著 ほか『葉隠』上,教育社,1980.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12224363 (参照 2025-12-12)
432)山本常朝 原著 ほか『葉隠』中,教育社,1980.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12283358 (参照 2025-12-12)
433)山本常朝 原著 ほか『葉隠』下,教育社,1980.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12224433 (参照 2025-12-12)
434)森重都由 原編著 ほか『合武三島流船戦要法 : 村上水軍船戦秘伝』上,教育社,1979.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12230519 (参照 2025-12-12) 九大に出入りしている薬品会社の方で村上水軍の子孫の方がおられてお世話になりました。村上水軍の秘伝書。こんな本の現代語訳もでているんですね。司馬遼太郎の「坂の上の雲」にでてくる参謀 秋山真之もこの本を読んだかもしれません。
435)森重都由 原編著 ほか『合武三島流船戦要法 : 村上水軍船戦秘伝』下,教育社,1979.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12230520 (参照 2025-12-12)
436)吉仲正和 著『力学的世界の創造 : ガリレイ・デカルト・ニュートン』,中央公論社,1979.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592824 (参照 2025-12-12) デカルトと、ガリレオ・ニュートンの科学を扱った読みやすい本です。
437)有安和人 [著]『パスカル自然学の構造』. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3145424 (参照 2025-12-12)
これはパスカルの科学についての博士論文です。読みごたえがあります。

東京大学理学部のホームカミングディの宇宙についての動画が小学生以上向けで面白い!

今日もChatGPTで論文用の図の整形を行っていました。モデル5.1は4oと較べると だいぶ賢くなってきましたが、まだhtmlファイルのコードの整形を依頼すると昔のモデルに負けることがあります。今の5.1は自分の出した最初の案にひきずられて、うまくいかないと汚いコードをどんどん追加していく傾向があるようです。昔o4-mini-highで行った整形法をチャット履歴から探し出して、5.1に教えると今までの整形法とまったく違う方法を一瞬で思いつくようです。コードをChatGPTでつくってもらって、改変につぐ改変みたいな泥沼化しているときには、こちらの頭で考えて泥沼から抜け出す手立てを教えてやるとすっきりしたコードになるようです。いろいろコードを書いてもらっているとこちらもだいぶ慣れてきます。

さて、今日の動画は、小中学生でも楽しめる次の動画です。
東京大学理学部ホームカミングデイ2025 講演「目には見えない熱く激しい宇宙を『見て』みよう」馬場彩 准教授
https://youtu.be/CxxYDYFdo20?

太陽や超新星爆発など面白い知識がいっぱい得られると思います。藤原定家がみた超新星が今はどうみえるかなどの話題にもひきこまれます。X線で観る宇宙の話も面白いです。小学生、中高生や先生にもおすすめします。

これは必見の動画です。「研究者を取り巻くAIの進化とその活用法」!!

文部科学省のYouTube動画で、素晴らしいAIの研究者向け利用法に関するものが公開されました。Researcher Plus by 文部科学省のチャンネル
https://www.youtube.com/@Researcherplus の動画です。

AI and the Future of Academic Research ―研究者を取り巻くAIの進化とその活用法―
国立情報科学研究所教授の相澤彰子先生による講演です。
https://youtu.be/TgBCvms52sY?

『2025年10月22日(水)に文部科学省「世界で活躍できる研究者育成プログラム総合支援事業」が主催しました、研究者のための+αシリーズVol.37の録画配信です。』とのことです。

内容は、AIを用いてどのように研究をすすめるか、論文の検索や要約など研究に活用できるどんなAIサービスがあるのか、どのようにAIで論文を書くか、そしてAI査読の問題点、AIをもちいた研究の進め方、AIサイエンティストとはなにか、など盛りだくさんです。それぞれが的確に要約されていて内容はぎっしりつまっていて、これは皆が視聴するべき動画だと思います。是非ご覧ください。

最初のほうで、AIのハルシネーションの話がでています。なんとSpringer-Natureから今年の4月に発売された169ドルもの値段の本に、架空の引用文献、誤った引用などが満載だった例が紹介されています。私は知りませんでしたが、こちら(Retraction Watch)に詳しい話がのっています。参考になります!
https://retractionwatch.com/2025/06/30/springer-nature-book-on-machine-learning-is-full-of-made-up-citations/

またAI査読に世界中の論文著者が危機感をいだいているという話もあります。私も先日、糖鎖生物学のRoadmapに執筆した際、LLMがめちゃめちゃな批判をしてきたのを体験しています。LLMは自分が知らないことを棚に上げて、ここに書いてある内容は著者の致命的な誤解にもとづいており、この部分には致命的な誤りがあるなどと指摘してきました。専門家なら絶対知っている内容なのですが、Proモードで動いているLLMは知らなかったようで、けちょんけちょんにいわれました。もしレフリーがこういうLLMを査読に使ったらと思うとぞっとします。査読者がLLMを使う危険性というのを予想させる体験でした。皆がそういう危険性(他にもいろいろありますので相澤先生の動画をご覧ください!)を危惧しているそうです。

日本生化学会2025年大会の創立100周年記念講演がvimeoで公開されました。

日本生化学会2025年大会の創立100周年記念講演がvimeoで公開されました。
京都の国際会館で11月初めに開催された生化学会大会のシンポジュウムの講演です。私も会場で聴きましたが、動画でみるとスライドも止めてみられるしなにより撮影が見事な動画です。会場で聴講するよりずっと理解が進むと思います。ノーベル賞受賞者3人の講演です。是非きいてみてください。

■第98回日本生化学会大会会頭挨拶 岩井一宏(京都大学)
■Aaron Ciechanover (Technion-Israel Institute of Technology) 
「The Ubiquitin-Proteasome Proteolytic System: From the Very Beginning all the Way to
a Novel Regulatory Pathway ? Metabolic Regulation of Proteasome Compartmentalization.」
■William G. Kaelin Jr (Harvard Medical School)
「Choosing Cancer Drug Targets Wisely and Overcoming the Undruggables」
■本庶 佑 (京都大学)
「30 years’ journey of my PD-1 cancer immunotherapy」

例によってvimeoのこの動画は埋め込み禁止になっています。下のリンクから動画をご覧ください。

https://vimeo.com/channels/jbsoc
これは日本生化学会のチャンネルです。以下が3人のノーベル賞受賞者による講演動画です。

https://vimeo.com/1143682434?
https://vimeo.com/1143669319?
https://vimeo.com/1143686906?